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「ねぇねぇ、みゆってどんな人がタイプなの?」
百合の問いかけに首をひねる
タイプ、と言われたらないわけではない
いや、ないわけではないというよりむしろ人より理想が高いと自分で自覚している
そんなことを考えていたら生ビールが運ばれてきた
それを各々が手に持って何の会なのか分からないまま乾杯をする
まぁ、そもそもお酒を飲むのに理由なんかいらないか。と思いながらジョッキに口をつけた
久しぶりに飲むそれは喉を程よく炭酸が刺激してとても美味しいものだった
「で?どんなのがいいの?」
再び百合が問いかけてきた
隣で亜希も返事を待っている
「タイプかぁ、絶対譲れないのはとにかく優しい人かな。怒らない人。あたしが何をしても許してくれる人」
怒られるとか嫌いなんだよね、と苦笑いする
「へー、何してもって浮気しても許してくれる人ってこと?確かにそれは共感する」
「いや、亜希は浮気しすぎでしょ。」
確かに亜希は浮気性である
この間も彼氏に浮気がバレて破局しそうになったという話を聞いた
自分でももう病気かもしれないと言っていたほどだ
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