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「いつもありがとうございます。本日のお会計、26000円でございます。」
愛想のいい店員の声を聞いてお金を払う
昨日思っていたように美容室でカットとカラーをしてもらった
ここの美容室はネイルも同時進行してくれるから都合がいい
短時間で自分が生まれ変わったような気分にしてくれるからお気に入りの美容室だ
雰囲気も落ち着いていて心までリフレッシュ出来る
それに美容師さんがしっかり客と店員の線を超えてこないから楽なのだ
黙って目を閉じていたいのに話しかけてこられたりしたら私はもうここには来ないだろう
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」
美容室の扉を開けてそこから出ると人がせわしなく歩いていてさっきまでいた空間とのギャップを感じる
人の流れを途切れさせることなくそこへ混じっていく
さて、まだ４時である、どこへ行こうか考えながら歩く私をよそに誰もが自分の目的地へ向かって足を進めていた
もうすぐ冬が来る
季節にあわせて明るかった髪の毛を焦げ茶くらいに暗くしてネイルもシンプルに変えてもらった
長かった髪の毛を胸の少し上あたりまで切った
全てが軽くなったような気がして笑みがこぼれそうになる
もともと美容に関することは大好きだし、化粧品を集めたり服や靴を買い揃えたりするのも好きだ
女とはそういうものだから、とよくわからない思考を持って買い物に行くことにした
どうせ暇だし久しぶりに大量買いして帰ろう
浮き足立った気持ちに心地よさを感じながらショッピングモールに入って行った
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