第一章

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…いや、ただ巷で流行っていると風のうわさで聞いたからかもしれない。だがどっちにしろ邪魔だから切るということに変わりはない。 「ねぇ、カトレア。貴方は髪の毛を伸ばそうとは思わないの?」 「そうですね、伸ばしてみたいです。でも、この髪型も気に入っているので」 「なら、伸ばせばいいのに。カトレアの髪、綺麗でとても好きよ」 ありがとうございますとカトレアは微笑んだ。 手入れの仕方がとても丁寧なのだ。私の髪は長くて大変のはずなのに、いつもサラサラにしてくれている。
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