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「……やめて!やめてっ!!」
必死に身を捩って男の指から逃れようとするが、男の指は静かに私の胸を伝い続ける。
「……っ……いやっ!!」
男の指は静かに肌を滑り、それは徐々に胸の先端へと進んで行く。
「こんな所に触れるのは俺が初めてかな?」
男はそう言ってニヤリと笑うと、私の胸の突起を人差し指の腹で撫でた。
「……っ……やめて!」
ポロポロと涙を零し、顔を左右に振って暴れるが、男の指は優しく胸の突起を撫で続ける。
「こんな事ぐらいで泣いてどうするんだ?これからもっと酷い事をされるって言うのになァ?」
男の言葉にゴクリと息を呑む。
……これから?
正体も目的すら分からない男の言葉に、頭がズキズキと痛み視界が揺らぐ。
……私……どうなるの?
恐怖に体が震え、拘束具の金具がカタカタと耳障りな金属音を立てる。
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