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第九話 遠き呼声
《……茜様》
どこかで私を呼ぶ声が聞こえる。
その声に答える様にそっと目を開くと、そこには美しい庭が広がっていた。
その庭には色取り取りの花が咲き誇り、それはどこからか吹いて来る風で儚く揺れる。
《……茜様》
さっきよりもハッキリと声が聞こえ、その声の主を探す様にキョロキョロと辺りを見回した。
しかしそこには誰も居ない。
《……茜様》
一人ぼっちのこの庭に、私を呼ぶ声だけが響き続ける。

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