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『アツシ、今年はどうするんだ?』
不意にかけられた言葉に顔を上げると、ヒロさんが微笑んでいた。
そっか、もうそんな季節か…
毎年、この質問をされると年の瀬が近づいてきているんだなと感じる。そして、年末には恋人たちの一大イベントであるクリスマスがあって…いや、別に恋人たちだけのイベントじゃないけど、まあ雰囲気的には盛り上がるよね。
『まだ予定はないですね』
僕が笑いながら答えるとヒロさんはまた優しく笑う。
『クリスマスに一人でスタジオにこもるくらいなら、うちのパーティーに来いよ』
ヒロさんはそう言って僕の肩をぽんと叩くと部屋から出ていった。
『俺んち来てもいいぞ!』
僕の肩を抱くようにマキさんにも言われて、僕は困ったように笑う。
みんな、分かってて誘ってくれてる。それは理解しているけど、素直に行きますと言えないのは性格かな。
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