第1章

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考えておきますとマキさんに告げて僕は立ち上がった。 今日はEXILEのメンバー会議で全員が集まっていた。けど僕とヒロさん以外はEXILE TRIBEの活動があって忙しい。 とは言え僕も初のバラードアルバムが発売されたばかりで、いろいろ忙しくなっていた。 スタジオに向かうため事務所を出ると、僕はクリスマス色に染められた街並みを歩き出した。クリスマスの電飾、イルミネーションがいたるところで輝いている。 昼間でもこんなにピカピカしているんだ。夜はもっと綺麗なんだろうな。 でも… そんな街並みとは裏腹な僕の心。どうもクリスマスは好きになれない。 街が輝きに満ちていても、僕の心には灯りが点ることはない。むしろ輝きが増す程に、僕の心はモノクロに変わっていく。そんな気がしていた。 おかしいよな…僕の歌を聴いてくれる人たちに愛を届けたいと思っているのに、こんな風に感じてしまう僕もいるんだから…
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