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激しい頭痛と身体中に走る痛みで目をあけると
白い天井が目にはいる
「知らない天井だ…」
一生に一度はいってみたくなるよね これ
って ふざけてる場合じゃない
ここがどこだか分からない
少なくとも今は思い出せない
はっきりとは覚めていない頭でも状況を把握しようとは考える
そのために寝ていた布団から起きて立ち上がる
周囲を見てみると驚くことに部屋には自分が寝ていた布団しかない
家具の1つもなく あるのはカーテンの閉まった窓と閉じているドアだけ
この異常なはずの空間で思ったことは
「腹…減ったな」
致命的なまでに頭がまともに動いていないようだ
どう考えてもそれしか思わない
部屋の中にいるならば外に人がいるはず
その人に何かもらえればいいな
そう考えてドアを開けて外に出ようとすると
突然開いたドアに吹き飛ばされる
「うげっ!?」
予想外の事にあまりにもアホっぽい声が漏れる
「まだ起きないのかい?君は寝るのが好きなんだね」
何を失礼な
「確かに寝るのは好きだけど…って違う!!俺が倒れてたのは開いたドアに飛ばされたんだのであって寝てたわけじゃない!!」
そう一息に言い放って勢いよくドアを開けた人物を見てみると
「うわぁ…」
俺は驚くことしかできなかった
そこにいたのは俺よりも身長が高く
整った顔には悪どいとさえ言える笑みが浮かんでいる
呼吸を忘れるのには十分なほど綺麗な女性だった
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