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A1機動隊は倒れていた男性を起こした。
『大丈夫ですか?』
『は、はい。 ありがとうございます』
『失礼ですが、あなたは?』
『ここでお金を下ろそうとした者です』
『救助しますか?』
「ああ、救助しろ」
『了解』
倒れていた男性を起こし外傷が無いか確認し、隊の一番後ろに行かせた。
『あの、もしかして7人だけですか?』
「えぇ、そうです。 安心してください、お守りしますので』
『そうですか』
突然男が喋りだすと隊の数を気にした、そして、
『殺しがいがあるじゃねぇか』
突然男性が一番後ろにいた機動隊のひとりの首をナイフで切った。機動隊はすぐに男性に発砲する。
しかし、銃弾は男性に当たらず寸前のところで曲がった。
まるで弾が男性を避けていくように。
『弾が寸前で避けた!? 能力者か!』
すぐに真弓は、何の能力か検索を掛けつつ感知をする。
『さぁて、何の能力でしょう??』
『クッ……! 撃て!!」
機動隊の隊長は、隊員の一人を殺した能力者に発砲をするが、弾は当たらずに、寸前のところで先ほどと同じ様に曲がった。
『やはり、弾が寸前のところで曲がるか……!』
「能力者検索でヒットしました! 相手のランクはCランク能力は衝撃装甲(ウェブラルアーマー)です!!」
衝撃装甲(ウェブラルアーマー)の能力は、自分の体の上に薄いベールを纏う事で、何かの衝撃がベールに触れた際に発動する。
これにより、何からしらの衝撃を受けた際に衝撃同士で相殺をする事が出来る。もしくは、衝撃を受けたときに、衝撃で石の軌道や銃の弾の軌道を変える事も可能。
「まずい……、カバーして!」
『了解!』
涼子の指示に待機していたガーディアンがカバーするため、潜入した場所から入ろうとしたが、室内から突然二人組みの犯人が出て来て潜入した場所を撃ち、倉庫室に入れないでいた。
『くそ! これじゃ援護もできない!』
ガーディアン、機動隊はただ見ている事しかできなかった。そして、銃声が聞こえなくなった時にガーディアンは突入を試みたが、
『突入しないで、無理よ。待ち構えている筈、一旦後退して態勢を立て直しましょう』
『了解……!』
涼子は隊に指示を出し、後退させると、
『ハァ?ロォ??』
「!?」
突然トランシーバーから知らぬ声が聞こえた。
『あれぇ?聞こえてますぅ??』
「要求はなんだ……?」
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