変わりゆく日常

14/19
前へ
/19ページ
次へ
 A1機動隊は倒れていた男性を起こした。 『大丈夫ですか?』 『は、はい。 ありがとうございます』 『失礼ですが、あなたは?』 『ここでお金を下ろそうとした者です』 『救助しますか?』 「ああ、救助しろ」 『了解』  倒れていた男性を起こし外傷が無いか確認し、隊の一番後ろに行かせた。 『あの、もしかして7人だけですか?』 「えぇ、そうです。 安心してください、お守りしますので』 『そうですか』  突然男が喋りだすと隊の数を気にした、そして、 『殺しがいがあるじゃねぇか』  突然男性が一番後ろにいた機動隊のひとりの首をナイフで切った。機動隊はすぐに男性に発砲する。  しかし、銃弾は男性に当たらず寸前のところで曲がった。  まるで弾が男性を避けていくように。 『弾が寸前で避けた!? 能力者か!』  すぐに真弓は、何の能力か検索を掛けつつ感知をする。 『さぁて、何の能力でしょう??』 『クッ……! 撃て!!」  機動隊の隊長は、隊員の一人を殺した能力者に発砲をするが、弾は当たらずに、寸前のところで先ほどと同じ様に曲がった。 『やはり、弾が寸前のところで曲がるか……!』 「能力者検索でヒットしました! 相手のランクはCランク能力は衝撃装甲(ウェブラルアーマー)です!!」  衝撃装甲(ウェブラルアーマー)の能力は、自分の体の上に薄いベールを纏う事で、何かの衝撃がベールに触れた際に発動する。  これにより、何からしらの衝撃を受けた際に衝撃同士で相殺をする事が出来る。もしくは、衝撃を受けたときに、衝撃で石の軌道や銃の弾の軌道を変える事も可能。 「まずい……、カバーして!」 『了解!』  涼子の指示に待機していたガーディアンがカバーするため、潜入した場所から入ろうとしたが、室内から突然二人組みの犯人が出て来て潜入した場所を撃ち、倉庫室に入れないでいた。 『くそ! これじゃ援護もできない!』  ガーディアン、機動隊はただ見ている事しかできなかった。そして、銃声が聞こえなくなった時にガーディアンは突入を試みたが、 『突入しないで、無理よ。待ち構えている筈、一旦後退して態勢を立て直しましょう』 『了解……!』  涼子は隊に指示を出し、後退させると、 『ハァ?ロォ??』 「!?」  突然トランシーバーから知らぬ声が聞こえた。 『あれぇ?聞こえてますぅ??』 「要求はなんだ……?」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加