変わりゆく日常

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『聞こえてたのねー良かった良かったー。え? 要求? そうだなー…』  犯人かと思われる人物からの通話。要求を聞かれてると、犯人は悩むと。 『じゃあ、もっと人よこしてよ。殺したりないからさ』  狂気に満ちた返答をされる。これを聞いた涼子は耐え切れず。 「何言ってるの…!! 人の命をなんだと思ってるの!!」 『ん? あんた誰?』 「私はガーディアン指揮官の新垣涼子(あらがきりょうこ)」 『あそ、人の命? そんなの一つしか無いじゃん、何言ってんの?』 「それが分かってて何故殺すの!」 『楽しいから、他に理由が欲しいなら言うよ? 人肉を切る感覚がたまらないから、必死に生きようと生き延びようとしてるヤツの最後の顔が見たいから』 「狂ってる…!」 『アッハッハッハ!!! そうだね、狂ってる。でも、人生楽しいのが一番じゃん? 俺が楽しいと思うのは……あれ、まだ生きてる、ラッキー』  犯人は機動隊の生き残りを見つけ、機動隊に向かっている。 「やめないさい!」 『はぁ?い、では、皆さんにぃ?……どぞ!』  涼子の言葉なんか無視して犯人は機動隊にトランシーバーを近づけた。 はぁはぁと息遣いが荒いのがトランシーバーから聞こえた。 『た、たすけてください……』 『うん、いいよ』 『あ、ありがとうございます…!』 『はい』  犯人がはい、と答えると同時にトランシーバーと銀行から銃声が聞こえた。 そして、ドサッという音がトランシーバーから聞こえた。 「なんで、何で殺したの!!! 助けるって言ったわよね!」 『助けるなんて一言も言ってないよ? 助けて、いいよ?と答えただけだよ。それに助けてあげたじゃん?』 「何を言ってるの……?」 『この世界から助けてあげたんだよ? 俺は、優しいじゃん?』  この犯人は完全に狂っていた。もう、何を話しても意味がないと感じた涼子は黙るしか無かった。  涼子との会話を聞いていた機動隊リーダーは呆然としながら震えている。 『まぁ、あと一時間でこの銀行爆破させるからよろしくね?。アハハハハハ!』  犯人が最後に言い残すと、トランシーバーがブツンと音を立てノイズ音に変わった。  機動隊は全滅させられたに違いない、あの狂気に満ちた(犯人)が生かすはずがない。もはや、手詰まり状態であった。 「どうしたんですか?」 「さ、沙由莉!」
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