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超能力、それは魔法の次に人が求める力の1つだろう。
夢を叶えたり、自分自身が楽になったり、ヒーローにもなれる。
しかし、その中には人殺し、破壊を目的とした者もいる。
何故、人は超能力や魔法を欲しがるのか? 答えは簡単だ。
自分に無いものであり、架空の能力であるからだ。
だが、1980年に超能力者が発見された。世界中がその超能力者に注目した。
そして、科学者達は超能力に本格的に研究を始め、1992年に超能力の解明をする。
科学者達は人間は本来力を抑え込んでいると言う。
人間は自身でリミッターを掛けている。
そのリミッターを外す事で人は超能力を扱えると言う。
しかし、人間はリミッターを外してしまうと、身体を壊してしまう。
だが、ある者はリミッターを外しても身体を壊す事は無かった。
科学者は人類全てが超能力を使える訳では無いと分かった。そして、超能力を使えるかどうかのテスト。
超能力カリキュラムを受けさせ、超能力を使えるか使えないかの適切審査を行い、能力者を誕生させる事に成功した。
これにより、世界に超能力者を生みだすことが可能となり、超能力者(略称を能力者という)を養成する機関が設けられた。
全世界で能力者育成に取り組みを始め、能力者同士の国際大会も作られた。
各国は能力者育成に競って取り組んでいる、それが国の力となる存在でもあるからだ。
何よりカリキュラムで分かった事が、一人一つの能力が付くという事。
そして、超能力が浸透した2026年超能力者観測を目的とした都市が日本に作られた。
「はい、次のワードを有原。ここの都市の名前を答えて答えてみて」
大きな電子モニターに文字が並べられている。そして、現文(現代文)の先生は問題を出した。
「海上都市(かいじょうとし)ですね」
「正解、では次のページに」
有原は淡々と答え、席に座る。
それを後ろで見ていた天月彰吾。
天月彰吾、超能力が浸透した世界で普通の学校に通う高校2年生。
『相変わらず、頭が良いな?有原(ありはら)』
そんな事を思う彰吾。
「相変わらず、アイツは頭が良いな……」
隣にいる、宮下俊が彰吾に小声で話を掛けてきた。
宮下俊、天月とは高校に入った当初に友人となり、今でもつるんでいる
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