変わりゆく日常

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 理由は不明。 だが、傍から見ても解るぐらいの犯罪者嫌い。  しかし、そんな人物が何故こんな所にいるのか彰吾には分からなかった。 「何で、爆弾師(ボマー)はこんな所にいるんだ?」   俊が彰吾に聞く、それが分かれば苦労はしないと思う彰吾。  だが、何故こんな所にいるのか直ぐに分かった。 「私はここの学生の人に呼ばれて来たのですが、誰が呼んだか知りません?」  と、爆弾師(ボマー)が言う。 辺りが沈黙した。 あれだけザワザワとしていた廊下が急に静かになる。爆弾師(ボマー)はそんなのお構いなしにいい続ける。 「こんな手紙が学生寮のポストに入っていたので」  爆弾師(ボマー)が手紙を片手に言う。その手紙を見た生徒全員は思った。  ラブレターだ……。  ラブレターを見た瞬間、またザワザワし始める。 「これは、公開処刑……」「まさかの爆弾師(ボマー)に告白とか」「これは、当たって砕けろと言うより、当たって爆散しろだな」  案外ここの生徒は面白いヤツもいるもんだなと思う彰吾。 「ん?、この学校ではなかった感じですかね……?」  爆弾師(ボマー)はそういうと帰ろうとする。 「ま、待ってください!」  彰吾、俊の後ろから聞こえた。その場に居合わせた生徒全員が声のする方を向く。  そこには顔を真っ赤にして涙目になっている生徒がいた。岡野だ。  岡野は野球青年だ、ボウスの。岡野は意を決した用に力強く一歩一歩、爆弾師(ボマー)に向かう。  岡野の邪魔にならないように生徒達が廊下のはじにより、真ん中を岡野のためにあける。中にはこんな声も。 「頑張れ! 岡野!」「俺たちの分までいけ!」「爆破しろ」などと、応援の声が岡野だけに聞こえる様に小声で言う。 最後の除き。  岡野はそこに居合わせた生徒全員に応援された状態で、爆弾師(ボマー)の前に立つ。  不思議そうに爆弾師(ボマー)は岡野を見た。   見られた岡野はまた、顔を赤くする。  深呼吸をする岡野、それを見ている爆弾師(ボマー)。  そして、岡野が言う。 「爆弾師(ボマー)さん! 僕と付き合ってください!!」 「無理です」  笑顔で断る爆弾師(ボマー)。あたって砕け……いや、当たって爆散した。 「な、何故ですか? 僕が、ボウズだからですか?」  岡野は何故自分が振られたのか気になり、爆弾師(ボマー)に聞く。  もしかしたら、4女は交際禁止とかあったりするかと思う彰吾。
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