1人が本棚に入れています
本棚に追加
理由は不明。 だが、傍から見ても解るぐらいの犯罪者嫌い。
しかし、そんな人物が何故こんな所にいるのか彰吾には分からなかった。
「何で、爆弾師(ボマー)はこんな所にいるんだ?」
俊が彰吾に聞く、それが分かれば苦労はしないと思う彰吾。
だが、何故こんな所にいるのか直ぐに分かった。
「私はここの学生の人に呼ばれて来たのですが、誰が呼んだか知りません?」
と、爆弾師(ボマー)が言う。 辺りが沈黙した。
あれだけザワザワとしていた廊下が急に静かになる。爆弾師(ボマー)はそんなのお構いなしにいい続ける。
「こんな手紙が学生寮のポストに入っていたので」
爆弾師(ボマー)が手紙を片手に言う。その手紙を見た生徒全員は思った。
ラブレターだ……。
ラブレターを見た瞬間、またザワザワし始める。
「これは、公開処刑……」「まさかの爆弾師(ボマー)に告白とか」「これは、当たって砕けろと言うより、当たって爆散しろだな」
案外ここの生徒は面白いヤツもいるもんだなと思う彰吾。
「ん?、この学校ではなかった感じですかね……?」
爆弾師はそういうと帰ろうとする。
「ま、待ってください!」
彰吾、俊の後ろから聞こえた。その場に居合わせた生徒全員が声のする方を向く。
そこには顔を真っ赤にして涙目になっている生徒がいた。岡野だ。
岡野は野球青年だ、ボウスの。岡野は意を決した用に力強く一歩一歩、爆弾師に向かう。
岡野の邪魔にならないように生徒達が廊下のはじにより、真ん中を岡野のためにあける。中にはこんな声も。
「頑張れ! 岡野!」「俺たちの分までいけ!」「爆破しろ」などと、応援の声が岡野だけに聞こえる様に小声で言う。 最後の除き。
岡野はそこに居合わせた生徒全員に応援された状態で、爆弾師の前に立つ。
不思議そうに爆弾師は岡野を見た。
見られた岡野はまた、顔を赤くする。
深呼吸をする岡野、それを見ている爆弾師。
そして、岡野が言う。
「爆弾師(ボマー)さん! 僕と付き合ってください!!」
「無理です」
笑顔で断る爆弾師。あたって砕け……いや、当たって爆散した。
「な、何故ですか? 僕が、ボウズだからですか?」
岡野は何故自分が振られたのか気になり、爆弾師に聞く。
もしかしたら、4女は交際禁止とかあったりするかと思う彰吾。
最初のコメントを投稿しよう!