変わりゆく日常

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「この学校では無かった感じって言ってただろ? あと、その前のここの学生の人に呼ばれてと。この時点で東堂はあの手紙をラブレターだと思ってないと分かった」 「なんでだ?」 「そもそも東堂がなぜ、生徒が一番集まる食堂付近にいたのかと言う事だ。ラブレターだと分かっていればあんな場所には来ない。ラブレターに書かれている場所に行くはずだ」 「場所が分からなかったとかは……?」 「それは無いだろうな」 「……、なんで?」 「ここの食堂は二階の奥だ、二階に来る必要はない。多分校内地図でも見たんだろう」  でなければ、この二階の奥にある食堂までこれる筈が無かった。 「だから、岡野が息を荒くしながら現れたんだ」 「あ?……なるほど……」  顔を真っ赤にしていたのはまさかの展開が起きたからだろう。しかも公開処刑だ。  多分、岡野はラブレターに場所を指定したハズ、そこで告白する予定だったんだろう。  しかし、沙由莉はラブレターだと思わず、人の集まる食堂付近に向かい、ラブレターの差出人を探した。  そこで、岡野は校内が騒がしい事に気づき、校内を探すとそこにはなんと、想い人の東堂沙由莉がいる。  最悪な事に、ラブレターを誰か聞いている。そして、帰ろうとした沙由莉。  ここで帰ればもう二度と会えないだろうと思った岡野はここで告白。  だから顔を赤くしていたのだろうと思った彰吾だった。  味噌汁を飲みながら、彰吾は俊を見る。 「なぁ……、彰吾……、今日はオフ……?」  まだ、口の中に物を入れハムスターみたいに頬を膨らませ、話している俊。 「わり、今日はこのあと買い物。時に俊」 「……、ん? なんだ……?」 「さっきから、口に物入れて話さないでくれるか? 少し汚い」 「ごめん」  こうして、遅い昼御飯を済まし彰吾と俊は一緒に下校する。  彰吾と俊は家が近い為、帰りはだいたい一緒だ。  帰りの最中、前にいる女子生徒、うちの学校の女子達が何やら話をしている。 「ねぇねぇ、この海上都市の都市伝説知ってる?」 「知ってる! 知ってる! 一時期調べてたんだー」 「え、どんなどんな!?」 「一つはね、能力が使えなくなるんだって」 「えぇーなにそれー」  前の女子達が話してる様に、この海上都市には7つの都市伝説がある。  一つは先ほど話していた、能力が使えなくなると言う伝説。
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