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由美は気まずい表情を見せたまま。
何も答えない由美に次の言葉を投げ掛けようとしたその時、少し離れた場所にいた朱鷺さんがいそいそとテーブルへ戻って来る。
「まずい事になった。
時任、急いで飯食え。
すぐに帰るぞ。」
「えっ……、どうしたんですか?」
朱鷺さんが血相を変えて焦っているこの様はとても珍しい。
彼は由美に「すみません」と一声掛け、テーブルの上に置かれたホットサンドイッチをいそいそと口の中に詰め込み始めた。
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