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由美は俺を気遣ったのか。
それとも、中途半端なままの会話の続きが気になったのか。
どちらにせよ、彼女の提案は俺にとって都合のいいものだ。
「すみません。
それでは、僕だけ先に戻らせて頂きます。
時任、永澤さんのご厚意に甘え過ぎるなよ?」
朱鷺さんは俺に釘を刺し、3人分のランチ代をテーブルに置いて店を後にした。
由美と2人になり、再び気まずい空気が流れ出す。
彼女はパンケーキにオレンジバターを添え、何かを誤魔化すかのように食事を進めていた。
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