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「震災の前日……か。」
由美と大雅が会った数時間後、あの忌まわしい道央震災が起こってしまった。
そして大雅は、この日を境に目を閉じたまま……。
「この日、私はおばあちゃんの葬儀のため地元に帰ってたの。
夜には東京に帰らなきゃいけない。
だけど私は、僅かな時間でもいいから大雅に会いたくて……。」
祖母の告別式を終え、諸々の用事を済ませた由美。
彼女は空港へ向かう前に、大雅が働くホームセンターを訪れていた。
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