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「大雅、仕事が終わってから、私を千歳まで送ってくれた。
空港に着くまでの間に、彼は私に嬉しい報告をしてくれたんだ。」
静かにフォークを皿に掛け、お冷の入ったグラスを手に取った由美。
そして勢い良く、グラスに入った水を喉に流し込む。
「嬉しい報告……?」
想像したその内容は、もしかしたら由美にとって酷なものだったのではないか。
そう懸念しながらも、大雅が由美に告げた“報告”の真相が気になってしまう。
「うん……。
大雅、ようやく今年、夢に向かって一歩を踏み出せるはずだったんだ。」
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