変わりゆく日常編 

12/16
前へ
/16ページ
次へ
「元はといえばお前のせいだろうが!!」 「ふざけんな! このクソ野朗!!」 「後、三駅でこの電車は終点の総都区(そうとく)に衝突する! それまでに、警察、ガーディアン? これるわけが無いだろう!! 今時速180kmだ!! 乗り込む事は不可能だ!」 「じゃあ! どうすんだよ!!」 「だからその子達に託しているんだ!! 邪魔をするな! むしろ、妨害行為をしているのはお前たちだ!!」  ハァハァと荒く息を吐きながら言った車掌。  車掌の発言に何も言い返せない大人たちだった。 「彰吾! 駅を通過する!!」  大人につかまりながら俊が彰吾に言う。  そして、また一駅が過ぎる。  残り、二駅。 「早く下ろせ!! 死にたいのか!!」  車掌が大人たちに言い、大人たちは彰吾と俊の拘束を解いた。  彰吾はすぐに、操縦席に戻りブレーキを掛ける。 「まずい、この先カーブだ! 脱線する!!」  彰吾はブレーキを掛け続ける。ここで頼みの綱が俊だ。 「俊!! 合図をしたら正面と横に衝撃波(バースト)頼むぞ!!」 「分かった!!」  カーブに差し掛かる瞬間、彰吾は全車両のブレーキを掛ける。 「いまだ!!」  俊は正面の車掌室の壁に手を当て、衝撃波を発動させ前から衝撃波を起こさせ、車体を後ろに下げた。  俊はすぐに横の壁を触り衝撃波を放ち、車体を安定させる。  彰吾は全車両ブレーキを切る。  全車両ブレーキを掛けすぎると熱でブレーキがイカれてダメになってしまう為、後ろ車両と彰吾達のいる車両にブレーキを掛けた。 「車掌さん、後は真っ直ぐだけですよね?」 「あ、あぁ……そうだ」 「あとのブレーキよろしくお願いします。多分、俺もやらないとこれ止まるかわかりませんから」 「わかった……」 電車のシステムをおかしくした人物たちは盛大に笑っていた。 「アハハハハハ! すばらしいね! 電車に使うなんて」 「電車にに入るなんて、一旦本部に進入のそこから車両データに進入の後にやっと、電車に入れる間に何個の壁にあたるかな」 「全部で10個の最大級のブロックデータ、もはやファイヤーウォール以上だよ」 「これでもうあの電車は終わりね」 「あぁ、そうさ。これでこのシステムデータは売れる。ちなみにこの映像はお偉いさん方も見てるからさ……」  アハハハハハと笑う人達。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加