変わりゆく日常編 

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 朝起きて、いつもの風景がそこにはあって、顔を洗って、朝ごはんを作って、テレビのニュースを見ながら朝ごはんを食べて、制服に着替えて、歯磨きをして、家を出る。  それが彰吾の朝の一連の動作であり、日常。  彰吾は俊と待ち合わせをしているため、待ち合わせ場所に向かう。  向かってる最中、スクランブル交差点の赤信号を待っていると、ビルに設置されている大型テレビからニュースが流れた。  ニュース内容は彰吾と俊が関わった強盗のニュースが流れている。  あの事件から2週間が経っていた。  強盗犯は刑務所に連れていかれたと書いている。  強盗犯罪は全員で四人。  その中で二人は一般人、二人が能力者。  一般人は普通の刑務所に入れられるが、能力者は特殊な刑務所に入れられ、能力が使えなくなると聞く。  赤信号から青信号に変わり、横断歩道を渡る。そして、目的地が見えてきた。  目的地にはすでに俊が待っている。  あぁー、ちょっと待たせたか。と思う彰吾。 「またせて、ごめん」 「いや、別に時間通りだから気にすんな」 「ありがと」 「んじゃ、行くか」 「ああ」  彰吾と俊は学校に向かう。 登校中、ニュースの話を俊にしたり、他愛の無い話しをする。 「ああ^?皐月(さつき)ちゃんが可愛いんじゃ^~」  俊がいい始める。 俊の言う皐月は妹は何処へのメインヒロイン。  この皐月と言うキャラが主人公から姿をくらます妹だ。 「そうか、良かったな」 「なんだ、冷たいな」  流石にそのレベルまでは達してない彰吾。  それを察したのか、妹は何処への話をやめる俊。 「とりあえず、東堂ちゃんのお誘いはまだかなー」 「東堂ちゃんってお前…」 「だって、お茶会誘うって言ったんだぜ?」 「だからと言って2週間で来るか?」 「いや、来るね! 俺の勘がそう言っている!」  俊の勘は良く当たる。けど、流石に2週間は早すぎと思う彰吾だった。  そんな話をしていると学校の正門に着く。そして、チャイムが鳴る。  上履きに履き替え、階段を上がり教室に入る。 「おはよ」 「おはーよ」  彰吾と俊は教室に入り挨拶をした。すると、それに反応した生徒達があいさつを返す。  窓側の席が彰吾の席で、その隣が俊の席。  彰吾は席に着き、次の授業の準備を始める。  次の授業の準備をしていると前の席に誰かが座る。 「よっ有原」 「…………」
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