2、決意

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 渚の過ごす時間に、以前の潤いというモノは微塵もなかった。  朝、起きてみれば彼女にとっては何かが物足りなく感じていた。  カーテンの隙間から溢れる朝日は、渚には痛々しい自然現象にしか思えなかった。    「私が、あの戦闘機の名前を言わなかったら・・・」  渚は責任を感じていた。  
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