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時間に余裕のある長男、一樹はネクタイにYシャツ姿でトーストをかじる。
長女、芹香はノートパソコンで時間いっぱい、航空機の設計図を書きながらブラックコーヒーを入れたマグカップを啜る。
急いで制服に着替えた渚は時間ギリギリでトーストをくわえて、お約束のハニカミスマイルで「いってきます」。
母は毎日、そんな子供たちに笑顔を絶やさなかった。
・・・管崎家は明るい太陽のような存在である母を失った。
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