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ひたすら真守を待って2時間。
待って待って待ち続けて、それでも彼は来なくて。
冷たいタイルに膝を屈した私の瞳から涙が溢れ落ちた。
多くは望まないの。
ただ、真守と同じ時間の中を居たいだけなの。
それだけの事なのに。
「…帰って来てよ…っ」
私が犯した罪は消えない。
影の様にいつも私の後を付いて回り、そこにいる。
もしもそれが亡くなる時が来るとするならば。
それは私が朽果てた時だろう。
それでも、地獄まで痛みは付いて来るのだろうか。
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