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「掲示板に書かれてるのは本当の事だよ
でもさ、それで手の平返してハブる奴らも低脳だよね」
黒板に文字を書き込んでいた教師の手が止まる。
クラスの連中は始めは目を丸くしていたが、次の時には立ち上がって怒りを露わにした。
「はあ!?
それうち等のこと言ってんの!?」
「他に誰がいんの?
ついさっきの出来事も忘れるわけ?」
「つうかお前直人とも付き合ってたのかよ!!
ふざけんじゃねえよ!!」
「フラれたの自分でしょ?
私のせいにしないでよ」
キンキンに甲高い声に耳鳴りがする。
うざいしキモい。
頭に血が上った人間ほど愚かなものはない。
騒ぎ立てる女子とは対照的に落ち着いている私。
その中に割って入ってきたのは教師であった。
「駒栄さん、今直ぐ指導部に…」
「は?なんで私だけ?」
腕を引き摺られながら教室を追い出される私の背中に、罵声が投げつけられた。
「ヒデちゃんとも付き合ってたんだろ、アバズレ女!!!!」
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