1人が本棚に入れています
本棚に追加
「……そんなもん?」
怯んだ顔が、一瞬にしてまた赤くなる。
おーおー、馬鹿はわかりやすいな。
「てっ、めぇぇぇぇぇぇ!!」
今度は顔めがけて、拳が飛んでくる。しかしそれも虚しく空を切っただけだ。
「くっそぉぉぉぉぉぉ!!」
オレンジ頭は、悔しそうにだんだんと地団駄を踏んで俺を睨んでくる。
「おい!お前らもやれよ!!」
と思ったら、さっきから見ているだけだったオレンジ頭の仲間に、怒鳴っていた。
仲間は、と言うかオレンジ頭もニヤニヤと笑い始める。
「神木クーン?流石にこの大人数には勝てないよねー?謝れよ」
ニヤニヤ、ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら俺を囲み始める不良。
あー。本当にここの不良はアタマが悪くて困る。
最初のコメントを投稿しよう!