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聞こえてきた声に聞こえないふりをして、教室へと足をすすめる。
二階の一番右の教室が俺の教室。
まだ比較的新しいクリーム色の階段を登って、教室へ向かう。
『~♪』
「……?」
教室に入る直前、不思議な音がした。
鈴のような、人の声のような、音であって音でないもの。
不思議な、音だった。
「……気のせいかな」
それより、今は学校だ。授業だ。
手をかけ、教室の扉を開けた。
空は、不気味な程に明るかった。
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