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うんざりとしながら、机に引っ掛けてあった鞄を手に取り、足を進める。
大体、今時体育館裏って、ベタすぎだろう。なぁ。
ブツブツ言いながら靴を履き替える。
『今日は憧れの先輩と…!』
『宿題忘れちまったよ畜生…』
『居残りか…哀れなり』
流れてくる思考は聞こえないフリをする。時々おかしいの混ざってて立ち止まりそうになるけど。
あんなに良かった天気も、突然薄暗くなっている。
今日は天気の流れが激しいな。
そんな事をダラダラと考えてダラダラと足を進めていても、目的地があれば着いてしまう。
「神木クーン。遅いなぁ?」
下品な笑い声。奇抜な格好。大人数。
この学校の、「不良」は嫌いだ。
体育館裏に、着いた。
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