第一章

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10月10日。秋。 「ふあーぁ」 眠い。 午後の昼下がり。 真っ赤になった紅葉の木の下、俺はいつものように一人佇んでいた。 秋は、涼しい。 しかも、この10月と言う月は寒過ぎず、暑過ぎずで結構お気に入りの月である。 なんてったって、寝やすい。 午前の授業が終わって、一時間位ある昼休みが、俺は一番好きだ。 今日も、晴天。眩しすぎない太陽が俺を眺めている。 なにも、ない。 今日もここで寝て、午後の授業をうけて、家に帰って、飯食って寝る。 いつもと、同じだ。繰り返し。
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