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ちょうど、今日みたいな晴天の日。
絶好の、昼寝日和。
寝たくてしょうがない症候群に駆られていた俺だが、入学式だから流石に寝るわけにも行かず、うつらうつらと入学式を受けた。
春だというのに、桜は見えない四月三日。
校長の長い祝辞もなんとか聞いて、入学式は無事に終了した。
体育館を出て、これから俺の同級生になるであろう人たちは、入学式のプレートの前で写真を撮ったり、新しく作った友達を照れながらも楽しそうに話をしていた。
桜のない入学式。俺は、人生で二回目。
まだ固く閉じている蕾をぼんやりを眺めていると、どこからか声が聞こえた。
「ねぇ、あの人って……」
「わっ、イケメン……」
「うお、あの子きれー」
「おい、お前話しかけてこいよ!」
そんな声。
誰のことを言っているのやら、そんなものに俺は興味ないけど、目立つ存在というのは最初から目立つんだな、と思っていた。
ここまではよかった。間違いなく。
問題はこの後だ。
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