第一章

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「嘘ついてるつもりなの?面白いね神木君って」 「……どうも」 「わたし、姫路 百合って言うの。入学式で君を見つけて、気になったから話しかけちゃった☆」 わ、☆が飛んだ。 めんどくせ。 周りの男たちが何かに撃ち抜かれたような顔してるけど、よくわからない。 姫路と名乗ったこの女の子は、人から注目を集めるのが得意なのか、いつの間にかほかの女の子たちも俺たちを見ていた。 ……まじか、めんどくせえな。 俺は内心そう思いながら、でも無視するもの悪いとも思って、適当に返事をする。 なぜか俺よりも彼女の返事を待っている野次馬。 姫路はにっこり笑った。
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