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木漏れ日が少し暖かく感じるようになってきた4月。
春といえば聞こえはいいけれど、北国の春はたたかいの毎日である。
そろそろブーツとおさらばしたいくらいなのに、雪解け水が作った道という名の川が未希の行く手を阻む。
「朝からブーツはぬらしたくないな...かと言ってここを通らないと時間のロス...!?やば、1限に間に合わない!ここ通るしかない...!」
替えの靴持って来ればよかったなぁなどと思いつつ足を水たまりの中へ...。
未希が1歩踏み出した瞬間、その1歩から生じたものとは思えないほどの水しぶきが辺りに広がり、朝日に照らされキラキラと輝く。
「うわぁぁ!!」
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