アイドル、俺

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―――――――――― バタン!! 「ちょっと!君!」 慌てた警備員が駆け寄る。 「え?えぇ!?だ、大丈夫ですか!?」 私はこの時どうしていいのかわからなかった。 将慶君がいきなり倒れるなんてホント驚いた。 私…何かした…? 目の前で倒れられたのは人生初めてだった。 「ちょっとー!誰か担架よんでー!」 警備員の人が遠くに叫ぶ。 その間も必死に呼び掛けたりして、起こそうとしてた。 なんか急に心にポッコリ穴が開いたような感じがした。 周りのファンの方々の話しが少し多くなる。 「あの、私…。」 「あー。麻友ちゃんは握手続けて!たぶん大丈夫だと思うから。 あとはこっちでなんとかしとくから。」 「はい…。」 スタッフの人はそう言ったけど、正直私は心配で握手に集中できなかった。 ホントファンの人たちに申し訳ないけど心配…。
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