アイドル、俺

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太ももの件は何とか誤魔化せたのは良いとして、まばたきをした事は麻友に笑われた。 それにしても、麻友はゲーセンに行くこと少ないのかな…? あんなに行きたそうな目をしていたし…。 「麻友ってゲーセンあんまり行かないの?」 「う~ん…。あんまり行きませんね。プリクラは友達と時々撮るんですが、最近はレッスンと公演で…。」 と苦笑い。 でもその後にすぐ「だから、将慶さんと来れて良かったです。普通の高校生に戻れた気がして 」と笑顔で俺に言ってきた。 そうだよ…。麻友と俺は全く別世界の住人なんだよ…。 俺はそんな事を言いながらデコレーションを続ける麻友を見て、俺は麻友のまるで友達のような感覚になった。 数分後、完成したが、やはり麻友のデコレーションは女の人特有の可愛らしさが漂っていた。 「では、携帯に送りましょう!」 と意気込み、さっそく自分のメールアドレスを打ち込んでいく。 こ、これは…麻友のメールアドレス見えちゃうよ…! いやいや、ダメだダメだ。見ちゃいけない…。 「将慶さんは送らないんですか?」 そう脳内葛藤している俺に麻友は疑問そうに聞いてきた。 「あ、はい、送ります。」 …集中してアドレス…打ち込めない…。
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