アイドル、俺

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すると麻友は突然閃いた表情をする。 「いいこと思い付きました!」 「ん?何?」 「私がメールに添付して送ればいいんですよ! な~んだ、こんな簡単な方法に気がつかないなんて私って、バカだなぁ~!」 「メール!?」 「はい、そうですよ。ケータイ、貸してください」 笑顔で手を差し出したから俺も圧倒されて携帯を手渡した。 メール!?俺麻友のアドレスしらないし…。 でも今麻友に貸したってことは…もしかして…。 麻友は両手に携帯を持つと、さっさと自分の携帯に俺のアドレスを打ち込んだ。 「送信~!ポチッと♪」 そして俺に携帯を返した。 するとすぐに新着メール 1件の表示、そして開くともちろん見たことないアドレス。 麻友のだ。 さっき撮ったプリクラが映し出されている。 でも、あれだよね!これは…その…。 プリクラ渡す為だけにアドレス教えただけであって、プライベートとかでメール送ったらダメだよね。たぶん…。 「よかったぁ~。さすが私!」 俺はダメ元で聞いてみることにした。 「麻友、俺にアドレス教えてよかっ…」 ――プルルルル、プルルルル わざとのように俺の会話を遮るようにして麻友の携帯が鳴った。 「あ、由紀だ。ちょっとごめん!」
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