41人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
すると麻友は突然閃いた表情をする。
「いいこと思い付きました!」
「ん?何?」
「私がメールに添付して送ればいいんですよ!
な~んだ、こんな簡単な方法に気がつかないなんて私って、バカだなぁ~!」
「メール!?」
「はい、そうですよ。ケータイ、貸してください」
笑顔で手を差し出したから俺も圧倒されて携帯を手渡した。
メール!?俺麻友のアドレスしらないし…。
でも今麻友に貸したってことは…もしかして…。
麻友は両手に携帯を持つと、さっさと自分の携帯に俺のアドレスを打ち込んだ。
「送信~!ポチッと♪」
そして俺に携帯を返した。
するとすぐに新着メール 1件の表示、そして開くともちろん見たことないアドレス。
麻友のだ。
さっき撮ったプリクラが映し出されている。
でも、あれだよね!これは…その…。
プリクラ渡す為だけにアドレス教えただけであって、プライベートとかでメール送ったらダメだよね。たぶん…。
「よかったぁ~。さすが私!」
俺はダメ元で聞いてみることにした。
「麻友、俺にアドレス教えてよかっ…」
――プルルルル、プルルルル
わざとのように俺の会話を遮るようにして麻友の携帯が鳴った。
「あ、由紀だ。ちょっとごめん!」
最初のコメントを投稿しよう!