アイドル、俺

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また福岡の中心街を歩き出した俺に、衝撃的事実を麻友は言った。 「えぇぇぇ!ホント!?ホントに!?」 「はい。ホントです♪」 「麻友と同じホテルだったなんて…知らなかった…。」 そう、偶然の偶然の偶然にも、麻友と俺の泊まってるホテルは同じだった。 あまりに俺と麻友の帰る方向が同じで俺に気を使ってるのか不信に思った俺が聞いてみた結果だ。 たしか俺と坂本の部屋の1階上は貸しきり……つまりそこに泊まるわけである。 「シッ!声が大きい!」 麻友ってことが周りの人にバレるところだった。 同じホテルだったなんて…。 確かにリッチなホテルだとは思ったけど…。 俺と同じホテルにcenterが! あの淳子とか、桜とか! なんか無駄にテンション上がってしまう。 「俺、麻友が同じホテルなんて知らなかった!」 「そりゃー"企業秘密"ってやつですよ!」 「一般客にバレたりしないの?」 「バレたりか…あ、でも変装すれば大丈夫ですよ!」 と平気だと言わんばかりにニッコリ笑ってみせた。
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