第15章 贖罪

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「君が殺したんじゃないの?」 「まさかっ……」 後ずさると食堂のテーブルから トレイごと夕飯が床に散らばった。 「聖人ならこうなる前に助けられたはずだろ?」 「知らないよ……!」 今日鶏が鳴く前に 三度わたしを知らないと言うであろう。 突如として降りかかる災難に怯える 僕はまさにペテロそのものだった。
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