第15章 贖罪

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「故人は学園きっての優秀な生徒であり、また皆のよき友でもありました」 早乙女が寮の屋根から身を投げたのは 実にその日の夜のことだった。 父が祈りをささげる隣で僕は侍者として ただ美しい花々で飾られた祭壇を見上げていた。 「彼の為に祈りましょう」 皆揃って沈鬱に項垂れ 時折啜り泣く声が聞こえる。
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