続・開かずの間

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 普段は自分の妻と、消極的な絡み合いしかしていないのだろう。 亜里は男に指を絡めてやった。  ――固さや太さは良くても。 長さが足りない。 おまけに、避妊道具を使うんだ。  亜里は瞬時に冷めた。 けれど指と唇と舌で丹念に、男に情炎を植え付け、育て上げる。  男は歓喜した。 亜里をひたすら褒め称える。 「……巧い……ハッ、すっげえ……」  男は上下逆に亜里と身体を重ね、脚の付け根に顔を埋め合う。  既婚者ということで仕方なく、亜里は男に避妊道具を着けてやった。  ――私は。 自分の身体は自分で守ってるの。 人任せにする女と一緒にしないで。 「避妊していても……ほら……こうしてれば気持ちイイだろう……?」  亜里を貫きながら、動く男が囁く。  ――余裕がないのはそっちでしょ。 足りてない長さと同じ。 可哀想な奥さん。
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