第1章

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惺の手が俺の服を一枚一枚脱がすたびに身体にまとわり付いた一日の緊張が解き剥がされていく感じがする。 今じゃ日常的になっているこの感じがいつも俺をホッとさせてくれた。 ある日拾った小さな存在が、いつの間にか俺に安心を与えてくれる貴い存在になっていて。 その事に気がつくと俺は惺をまじまじと見たくなりその小顔を両手で挟んだ。 「どしたの?格さん。」 「もう隠れるとか無しな。」 「?隠れんぼ嫌?」 「お前が見えなくなるのは、…いやかな。」 そう伝えると俺は惺のおでこにキスをした。 するとポワッと表情がふくよかになるから胸の辺りが擽られる。 自分から仕掛けてくる時は大胆なのに意外とされるのは照れくさいらしい。 その愛らしい仕草にたまらなくなって、一糸纏わぬ姿になった身体を抱き寄せようとするとスルリと逃げられた。 「続きはお風呂でね♪」 そう言い残すと惺は俺を置いて先に浴室に入っていった。
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