プロローグとか?

2/14
122人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「ふぅ……いい風だな……」 のどかな風が草原に吹き、俺の頬を撫でて通り過ぎる。まさにピクニック日和だ。 寝転がって空を見上げると、そこはどこまでも高い青空が広がり、雲がゆらゆらと流れていった。ほんと、眠くなるほど気持ちがいい。 「こんな日は何もせず、一日中ごろごろしてたいぜ……」 「そうは問屋は卸さないよ、シンヤちゃん」 「んー? 何だ、サクマか」 真上から話しかけてきたこいつは、サクマ=デウス。俺の昔からの友達で、まあ幼馴染みたいな奴だ。因みにイケメン彼女持ち。爆ぜろ。 「何だじゃないよ。みんな仕事してるんだから、手伝ってくれてもいいじゃない」 「いやいや。俺仕事したろ。足元のこいつら屠ったの俺だぞ。むしろ立派な勤労精神を労って休みをくれ」 「ざーんねん。今度僕一押しの女の子紹介しようと思ってたんだけどなー」 「サクマ様。何なりとご命令を」 当然俺はフツメン彼女無し。幼馴染なのにこの差は何なんだろう。恨むぜ神様。 寝転がっていた物体、『ドラゴンの頭』から起き上がって、周りを見渡す。そこには、十数体のドラゴンがあちこち千切れて惨たらしく死んでいた。そしてその心臓から、赤い宝石のようなものを取り出す黒ずくめの集団。 あの宝石は【竜の魂】と呼ばれていて、売れば大金になり、加工すれば強力な武器になる。俺らの任務は、それを20個集めることだ 「せめて穏やかに眠れ。合掌」 「半分以上1人で殺したのに呑気なもんだね。ま、僕らの中に、命を奪うことに抵抗するとかそんなこと考える人間はいないけど」 呆れ顔のサクマは俺の肩を叩くと、団長様のいる方へ飛んで行った。チッ、相変わらずお熱いことで。 あ、そういや俺の自己紹介とか諸々がまだだったな。 俺はギルド、【黒騎士団】の創始者にして序列最下位のシンヤ=ディオス。好きなものは堕落と快楽。因みに童貞宜しくね!
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!