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猫は右目を探しにいくことになった。
おともには、人間と犬と鳥を連れていくことにした。
人間がたずねた。
「落とした場所に、心あたりはあるのかい?」
「西の森かもしれませんねえ」猫は答えた。
うっそうとして、暗い暗い西の森。
ネズミが出てきて、牙をむく。
「帰った、帰った! ここにはないよ!」
犬が臭いをかいでみる。どうやらここにはないようだ。
「他の場所に、心あたりはあるのかい?」人間がたずねた。
「北の集落かもしれませんねえ」猫が答えた。
人間のこどもが出てきて言った。
「そんなの知らないよ! 東の谷の竜に聞いておくれ!」
犬が臭いをかいでみた。どうやら、本当にないようだ。
そこで、東の谷に行ってみた。
「そのようなものは知らぬ」竜が言った。
「西のネズミには会ったのか? 奴は嘘つきだ。おおかた、奴がお前の目玉を持っているのだろう」
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