第1章

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 さて、おもしろくなかったのは猫である。  右目は取り戻せたものの、一時はネズミに左目まで取られかけたのだ。  こうして城に帰ってからも、猫はネズミをことあるごとに追い掛け回すようになったという。  両目がそろった今では、もう木の根につまずくことはないそうな。
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