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「ネネの想いも私に力をくれるが、クレアの想いも、大きな奇跡を呼んだじゃないか」
「私?」
ナタリーに言われて、クレアは少し頭を横に傾けた。
「カンナに戻って来て欲しいって強く願ったから、奴は今ここに居るんだろう?」
「あれは私だけの想いじゃないですよ。あの場にいた皆の願いが私の歌に乗ってクィーンに届いたんです。エティアさんが目を覚ましたのだって、カンナくんの想いが…」
「皆の想い、だろう?」
ナタリーに言い直されて、クレアは何度も頷いた。
「それほどに想いはパワーを秘めているってことだな」
「クレアちゃーん、ナタリー」
チャペルの前にいるエティアが大きく手を振って二人のことを呼んでいる。
「一緒に写真撮るわよ!」
「はーい! 」
クレアとナタリーは顔を見合わせると、手を繋いで皆の元へと走り出した。
END
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