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クレア・チェンはニコニコしながらチャペルの前で写真を撮っている、先程挙式を終えたばかりの幸せいっぱいの二人を見ていた。
「もっと寄って下さい」
「カンナ、顔が固いぞ」
カメラを構えたジュン・ルードリッヒと、その横から注文を付けているキース・ローハン、その先には純白のウェディングドレスに身を包んだ銀河の妖精、エティア・ハーツと同じように白のタキシード姿の五月カンナ。
挙式を終えて写真を撮る二人は本当に幸せそうで、顔を見合わせるととても嬉しそうな笑顔を見せた。
その笑顔の二人を撮ったのだろう、ジュンのカメラをエティアが受け取り、カンナと一緒に見て何やら話している。
「落ち着いたか?」
クレアの背後から声がかかり振り向くと、クレアと一緒に参列していたナタリー・ナタリーがいた。
「はい、もう大丈夫です。何だか恥ずかしいですね、私が泣いちゃうのは」
「まぁお前が泣いたのは悲しいからってわけじゃないから、大丈夫だ」
ナタリーのフォローを聞いて、少し照れ臭そうに笑った。
少し前に行われていた挙式の最中、誓いのキスをしたところでクレアが二人が結婚したことに良かったと大泣きしたのだった。
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