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「ナタリーさん、私、今凄く嬉しいんです。大好きな人たちがあんなに幸せそうに笑っているから。さっきも嬉し泣きだったので、中断させちゃったのはごめんなさいだけど、エティアさんが私の所に来てくれて本当に嬉しかった」
クレアが大泣きしてしまったので、心配したエティアが壇上から降りて慰めに来たのだった。
「本当に…良かった」
小さく呟くとまた涙が浮かんできて、クレアは涙を拭った。
「もー、今日は何だか涙腺弱くなってますね、私。ごめんなさい」
「友達が結婚を祝ってこれだけ泣いてくれるのだから、あの二人は幸福者だな」
ナタリーの言葉にクレアは涙を滲ませながらも、嬉しそうに微笑んだ。
「二人はいろいろと大変だったから…その分、誰よりも幸せになってほしいんです」
「そうだな」
ナタリーが同意して頷くのを見てクレアは晴れ晴れとした、まるで二人の新たな門出を祝うかのような澄み渡った青空を見上げた。
「私、カンナくんのこと大好きで大切な人ですけど、ある意味エティアさんに関してはライバルだったんです」
突然の告白に、ナタリーは目を丸くしてクレアを見上げた。
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