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「ああ、そっか、こんなにもエティアさんのこと考えちゃうのは恋なんだって、妙に納得しちゃって。ライバル相手に恋しちゃうなんて、おかしいって気持ちは無かったんです。あれだけ素敵な人だから、当然だよねって。あ、でも、そのエティアさんとキスしたいとかそういうのは無くて、何て言うんだろう…一番の存在でいたいって気持ちなんです。分かりますか?」
クレアが恐る恐るナタリーの反応を伺うように見ると、ナタリーは鼻で笑った。
「何を怯えている。お前がエティアのこと好きで何がおかしい?同性相手だから変だと思っているのか?そんなの、誰だってあることだろうが。あのキースだって、男に恋してた時期がある位だ」
「キースくんが?」
女たらしだったキースがまさか?という気持ちでクレアが返すと、ナタリーがニヤニヤしながら続けた。
「相手はあそこの幸せそうな顔した新郎だ」
「えぇっ?……カンナくん、モテるなぁ」
クレアがしみじみと感想を述べると、ナタリーはお腹を抱えて笑いだした。
「クレアは素直だな」
「子供っぽいって言いたいんですか?」
クレアが少し頬を膨らませた。
「いや、私たちは良い友人を持ったなと」
口角を上げながらナタリーが答えると、クレアも照れながら笑った。
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