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六人の班長が話し合ったりジャンケンをしたりして、新しい席順が決まった。
僕の隣には後藤さんが座ることになった。
担任の先生は「ごめんね、ごめんね」と何度も後藤さんに謝った。
姫乃さまのためですから、という後藤さんをみんなは憐れみの目で見た。
転入生の隣には愛護くんが座った。
愛護くんはさっそく打ち解けた雰囲気であれこれ話しかけている。
あの役が僕にならず本当によかった。
僕はそう感じた。
クラスの全員がそう思ったに違いない。
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