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……どのくらい経っただろう?
走ってくる足音に、僕は顔を上げた。
ピアノの下からの限られた視界。
黒い学生ズボンの足が一人分。
スカートからのぞく白い足が二人分。
三人の生徒が音楽室に入ってきた。
「ゾンビ共、きっと階段を上がって来るぞ」
愛護くんの声。
「ど、どうしよう!?」と後藤さん。
「階段からこのピアノを落とそう」
これは転入生の声だ。
ピアノのキャスター部分のロックを外そうと屈みこんだ転入生と目が合った。
「あ……」
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