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「あんなやつら、死んで当然だ」
愛護くんは吐き捨てた。
「そうだよ……」
後藤さんは嗚咽をもらす。
「だってあいつら……新見先生を……お腹にいた赤ちゃんまで……食べ…………うぅっ」
しゃくり上げる後藤さんの背中を転入生はそっとさすった。
「人を素手で解体するなんてよ、あいつらもう人間じゃねぇよ」
愛護くんが舌打ちした。
妊婦を。
胎児を。
素手で……。
そして口の中へ……。
酸っぱい胃液が喉もとまで込み上げ、おかしな音のゲップが出た。
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