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「右足は痛みますか?」
「痛いことは痛いっすけど、我慢できない程でもないかな……。むしろ、喉がカラカラで」
光輝の言葉に頷くと、看護師は小さな飴玉を一つ手渡した。
「気休めですけど、良かったらどうぞ。まだ腸の働きが鈍っているので、水を飲むのはもう少し我慢してくださいね」
「わかりました。いただきます」
光輝は、直ぐ様それを口へ放り込んだ。
するとイチゴの味が舌全体に広がり、意外と喉を潤すには最適だった。
「何か他に気になることとか、あります?」
こう訊ねた看護師は薄化粧にも関わらず目も大きく、時折見せる笑顔も可愛らしい。
おそらく、身長もそこそこあるのだろう。
モデルのような体型だ。
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