復帰

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「それじゃ、洗い物だけお願いね」 そう言って奈津子は、自室へ姿を消した。 咲の進路は決まったものの、やはり不安がないと言えば嘘になる。 食べ終えた食器を運びながら、彼女はため息をついた。 こういう時こそ、同じ道を歩もうとする光輝と話したいのだが、人生はなかなか思うように進まないのだった。
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